エイズ感染確率とその潜伏期間
どうやってエイズウイルスは伝播するの?
安心してください!エイズウイルスが水、食べ物、あるいは空気を介して伝播することはない。
エイズの感染経路で最も知られているのはウイルス感染者との避妊具なしの性行為であり、これは世界中にいるエイズ感染者の約75%を占める。
他にも、感染者に使用した注射針等の医療器具を非感染者にも適用することでも感染する。
また、エイズに感染した女性の妊娠及び出産過程、授乳によって母親から子へ感染する可能性もある。
エイズウイルスの感染確率
エイズ感染者との避妊具なしの性交で、未感染者はエイズウイルス感染の危険に身をさらすことになる。
実際の感染率は、未感染者の性別や年齢、性交の形態、また感染者の病状や進行段階、エイズウイルスの毒性の程度といった様々な要因に左右されることになる。
しかしある研究によると、エイズ感染者の男性が未感染者の女性を感染させる確率はその逆の場合の約2倍に上るという。
肛門性交は、男女間か男性同士であるかに拘らず女役のパートナーの組織を傷つけやすいという意味でエイズ感染のリスクが高い。
オーラル・セックスでもエイズ感染のリスクはあるが、膣性交や肛門性交に比べるとその確率は比較的低いとされる。
あらゆる感染の可能性
さらに、パートナー同士がエイズに感染しているかいないかに拘らず、どちらかが何らかの性行為感染症に感染していれば、エイズ感染の可能性が生まれることが知られている。
どんな形態のセックスでも、女性が月経中の場合はエイズウイルスへの感染のリスクは高まるし、閉経期に近いもしくは閉経を迎えた女性や思春期の女性も感染しやすい。
これは女性の子宮の防御能力に関連しており、思春期の女性の未成熟な子宮頸部はウイルスへの防御機能が低く、また閉経期には膣の粘膜が薄くなり膣粘液の生産が不活発で乾いてくるため、エイズウイルスの侵入に対抗しきれないケースが多いためである。
エイズウイルスへの感染からエイズ発症までの潜伏期間
エイズウイルスの感染から後天性免疫不全症候群、いわゆるエイズを発祥するまでの期間は個人差がある。
一般に、エイズウイルスへの感染が未発見のまま放置された場合、感染後およそ5年から10年の間にエイズウイルスが原因で引き起こる病にかかるとされている。
他方で、感染から短期間のうちにエイズを発祥する例も報告されている。しかし、エイズ感染の初期段階ではあまり目立った病的症状を発祥しないため、発見が遅れるケースが多い。